Alice in the sky 〜躁鬱と創作と時々朱印〜

日月水でやってきましたがなかなか更新できず今後不定期となります。申し訳ありませんがよろしくおねがいします。長年統合失調症と思ってましたが今日躁鬱病と訂正入りました。改めて心の病持ちでよろしくお願いします。
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未来警察サムライ参上 プロローグ

JUGEMテーマ:近未来ファンタジー

 

未来警察サムライ参上

 

プロローグ ユウコ・キサラギ

 

 今日も一人女性が警視庁武士課に駆け込もうとしていた。

 時は西暦30XX年。織田信長が天下統一をなし、独自の歴史を歩んだ日本が存在する世界の話である。世界は今や形だけの国があり、地球が一つの連合組織になっていた。人々は母国語と共通語を使い分けていた。日本も例外なく古き日本語で生活する人がほんとんどだった。首都はヤマシロの京(けい)にあり織田家が国家元首を務めていた。平和な歴史を歩んできた日本だがただ困ることが一つあった。多くの血を流した戦国の武者たちがよみがえり人々を襲っていた。ピストルも刀も通じない。特別なサーベルを持つ者だけが武者たちを天へ帰していた。武士課はその特別なサーベルを使い人々を武者たちから守る部署であった。半月そりも三日月もない。ビームサーベルを持って戦う姿から人々はサムライと呼んでいた。

 つい一年前に配属されたエヴァンジェリンが半年ほど過ごしたある時、現場に連れて行ってもらった日があった。何もできなかったエヴァンジェリンは突然何かに憑かれたようにビームサーベルをふるった。たびたびそんなことがあり、うわさがうわさを呼び、美少女サムライとしてアイドル化していた。

 駆け込んだ女性、ユウコ・キサラギはそんなエヴァンジェリンと武士課にあこがれ、配属替えをしつこくしたため折れた上司がかけあって武士課へ来ることになった。一面は尊敬される武士課ではあったが裏側はオカルト課であった。不思議な力を要するものやただ暑苦しくて行き場のない警官がいく異種畑であった。ユウコも黒髪のロングヘアで十分美少女だが好みがオカルトなため誰も近寄らず、配属先で浮いていたのは事実である。

「セーフ」

 言った途端に始業ベルがなる。

 一斉にサムライたちの視線を受けてもユウコは動じなかった。ただお盆を持ってお茶を配っている途中のエヴァンジェリンに気づくとがばとユウコはがばり、と抱き着いた。

「きゃーエヴァちゃん。会いたかったー」

 ほぼ女子高生のノリである。

「お茶がこぼれるっ。離れなさい」

 エヴァンジェリンの得意技お茶くみの邪魔をされかかりエヴァンジェリンは叫ぶ。

「エヴァちゃん。かわいいー」

 制止の声もとどかない。

 べり、と見かねたオオタがユウコを引きはがす。

「名前を言おうね。ユウコちゃん」

 課長、主水がやんわり言う。昔は剃刀の主水と恐れられていたらしいが今は至って昼行燈と化している。レジェンド主水の面影はもうない。主水に言われて我に返ったユウコはびしっと敬礼をして立つ。

「ユウコ・キサラギ。本日付で武士課に配属されました。よろしくおねがいします」

 周りのサムライもつられて敬礼をする。唯一お茶を台無しにされそうになったエヴァンジェリンだけがむすっと立っている。

「まぁ。硬くならずエヴァちゃんと一緒にお茶を配っておいで〜」

 間延びした主水の声を聴いてユウコは期待の瞳をエヴァンジェリンに向ける。エヴァンジェリンは即座に断る。一年間築いたこのお茶くみの座を奪われるものかと否定する。

「まぁ、まぁ。かわいい後輩ができたのだから優しくしてあげなさい」

 子犬が尻尾を振っているようなユウコの視線を拒否してエヴァンジェリンは断固と断る。

「い・や・です」

 言うや否やエヴァンジェリンは各デスクにお茶をおきに動いた。ヒヨコがぴょこぴょこついて回るようにユウコが後ろを歩いてついていく。

「ヱヴァちゃん。いえ、エヴァンジェリン先輩〜」

 ユウコが先輩と呼ぶとエヴァンジェリンの指がぴくりと動いた。

「仕方がないわね。この湯呑を課長のデスクに持って行ってちょうだい。あとは私がするから。お茶くみをしたかったら、徹底的にメンバーの好みを覚えなさい」

 ころっと態度を変えたエヴァンジェリンもエヴァンジェリンだがユウコもユウコである。泣いたカラスがもう笑ったかのように湯呑を持ってすっ飛んで行く。だが一瞬でお茶くみの仕事は終わる。一個だけの湯呑なのだから。エヴァちゃーんと泣きつきかけたその時サイレンが鳴った。

「何?」

 今まで聞いたことのないような不協和音にユウコがあとずさる。エヴァンジェリンはそんなユウコの肩をたたいて言う。

「行くわよ」

 え、と絶句するユウコにエヴァンジェリンが微笑う。

「あなたが行きたがっていたところ」

 一瞬、エヴァちゃんの勇姿が見れると気持ちが上がったがうわさに聞く凄惨な現場に足がすくむ。

「とにかくここに来た以上、働いてもらうわよ」

 にまー、とエヴァンジェリンが笑ってさっきの仕返しだとユウコは悟った。

 い、嫌がらせだ・・・。

 ずりずり、エヴァンジェリンに引きずられながらユウコは準備室に連行されていった。

| 未来警察サムライ参上 | 23:13 | comments(0) | - |

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