Alice in the sky 〜心の病と創作とたわいのない話〜

今後不定期となります。申し訳ありませんがよろしくおねがいします。申請で診断してもらったら否定型精神病とかかれてました。よく変わる。改めて心の病持ちでよろしくお願いします。スマホで書く日が増えるかも。
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第十三アカネマンション事件〜扉を開けて・北の国アルフレア城へ〜 PART4-4

 

「とぉってもおいしいわよ。食べてみてたら」

 あたしとはるかがこのスープのフォローをする。だって事実、味はとってもいい。

食べると体の中から力がみなぎるってくるって感じ。それにタケの肉がほどよい塩味なのよね。しばらくタケのスープとにらめっこしていた礼子が一口食べた。

「わっ!」

「ど、どうしたの?」

 周りは戦々恐々。面白いほどおびえてる。

「・・・。おいしい。うまいよ。これ。砂姫も食べてみろよ」

 礼子はそれだけいうと猛スピードでかっこみはじめた。

「ほんとぉ?」

 砂姫が・・・みんなが・・・恐る恐る食べる。で、食べるとみんな目を丸くする。ちょっと面白い見世物みたいだわ。一気にみんな夢中で食べ始めちゃった。だからいったでしょう?なんていいたくなっちゃった。

 食事もつつがなく終わり、そろそろ腰を浮かせたところ村長が声をかけてくれた。

「お待ちください。もう夜も遅いことですし、休んでいかれてはどうかと」

 うーん。今のうちに進んでいるほうがいいのだけど・・・。それにこれから魔の月が昇るし。

 あたしはらでぃんの法を見た。すぐ理解した彼はうなずく。

「皆様お疲れのご様子ですから・・・」

「それじゃ。お世話になろうかしら?」

 村人たちの中からわぁっと歓声があがる。けんかしたり喜んだり忙しい人たちだわ。とにかくあたしたちはシナの村で一夜を明かした。

 

 

とっとっとっと・・・・。

あたしたちはシナの村を出た後、長に教えてもらった道、トールの街道を目指してタケで急いでいた。

「ネコ。ちょっと待って」

「どうしたの?」

あたし、タケに乗りながらあゆみのタケの隣に並ぶ。

「前方から音が聞こえない?」

「え?」

 いわれてみればそんな気もするけれども・・・。

「ネリューラ様あそこに村が!」

 トワドがあたしにむかって叫んだ。

「あそこの村でお祭りでもしているんじゃないの? ほら田植えの祭りとか」

 あたし、再びトワドのいる先頭へと向かう。

「ネリューラ様!」

 再びあたしが先頭になった矢先、後方にいたラディンが追ってきた。

「ネリューラ様。あれは村ではございません。砦です!」

 えっ、とあたし身じろぐ。

「もしかしたら戦になるやもしれません」

「うそ」

 いきなりまた戦い?

「うそではありません」

「す・・ストップ!! みんな止まって!:

 あたしラディンの言葉を最後まで聞く前に叫んでいた。

「どうしたの。ネコちゃん」

「どうしたのじゃないわ。桂一郎。みんな。あれ、砦・・・わっ!」

 砦を見たあたし叫んでしまう。みんなもわぁと叫ぶ。

 大軍。大軍が見える。あたしとっさに心を決めて。

「桂一郎。はるか、行くわよ!」

「行くってあれにか?」

「もち。でなかたら死んじゃうわよ」

「ネコちゃんのって」

 桂一郎はあたしがわっと叫んだときにすでに先読みしていたらしくすでにライオンになっていた。みんなもそれぞれ落ち着きを取り戻していた。

「それじゃ。やるか」

「行くわよ。GO!」

 あたしは光の剣を手にして敵に向かっていく。みんなも一生懸命立ち向かっていく。

「ネコ。このままじゃらちがあかない」

 はるかの声が聞こえたかと思うと同時に別の声も聞こえてきた。

「貴様がネリューラか」

 あれ。この顔どこかで・・・。

「そうよ。あたしがネリューラよ。・・・え?」

 えっ? 退却? 敵が見る見るうちに戻っていく。どういうつもり? あたしは大将の顔をきっとにらみつけた。

「ネリューラなぞいてはこちらの負け戦。ネリューラよ。再び和の月の刻に会おう」

和の月! 北の国の人間がどうして知っているの? あたしはさっていく大群を追いかけもせずただぼうぜんと突っ立っていた。

しばらくして。------------------------たぶんそうだと思う----------------------はるかの声であたしははっとした。

「ネコ。俺あの砦ちょっと見てくる」

「え? ちょ、ちょっとはるかぁ!」

はるかを見たかと思うと彼はすでに手レポートしていた。そして・・・。五分もせずにはるかは帰ってきた。

「あそこには老人、女、子供しかないようだぜ」

「兵士たちは?」

「まったく気配なんかなかった。俺たちを倒す準備でもしているんじゃないのか?」

「そう」

あたしはただうなずく。

「で、ネコのことはなしたらぜひ来てくれって」

「さすがははるかちゃん。載せるのがうまいんだからー」

「まっ、職業が職業だからな。って、おい。俺の職業が悪いみたいだろうがっ」

「あはっ。ごめん」

 かくしてあたしたちは砦に向かった。

 

「ネリューラ様。ようこそおいでくださいました。ささ、どうぞ。どうぞ」

「それじゃ、お言葉に甘えて」

甘言かも知れない言葉にのっかっちゃってあたしタバコをふかす。くつろいでくるとだいぶ頭がはっきりしてきた。さっきまでのショックと緊張のあまり頭がぼうっとしていたのね。

まず・・・。これからの事。それを決めなきゃ。そんな矢先・・・。

「これからどうするの?」

 あゆみが聞き出しに来た。

「和の月で戦えるのは13人。・・・。困ったな」

「なぁ。俺たちって20世紀の人間だろう? 俺たちの科学力でなんとかならないか?」

 と山科さん。

「科学力って爆弾でも作るのか?」

「落とし穴・・・」

 ぼそ。桂一郎がぼそっと考え込みながら言った。

「おとしあなぁ?」

 科学力をどうするか、ってときにどうして落とし穴がでてくんの?

「けいいちろ〜〜〜。まじめに考えてよぉ」

「まじめだって。名づけて『落とし穴スペシャルネリューラバージョン』」

「で、どうすんの?」

 どこかの子供用のアニメのような名前にがっくりしつつたずねる。

「まず。巨大な穴を作って表面をネコちゃん念動力で作る。穴の上をなんの変哲もない道に見せるわけ」

「あたしたち。敵にいたずらしかけているんじゃないのよ・・・」

「うーん」

 とまた桂一郎考え込む。

「あ!」

 びくっ。いきなり大声出さないでよ。

「それじゃぁさ。ネコちゃん水を分解してよ」

「えーっ。またぁ!? ・・・ってどうしてもならやってもいいけれど」

 作戦が決まりつつあるのに一人不平を言ったためみんなにじろっと見られてしまった。これっていじめだわ。この作業すごく大変なのよ。しんどいのよ。言ったところでかわらないのでだまることにした。どうせのせられるにきまってるもん。

「じゃ、穴ほろうぜ! 穴!」

 それから敵が来るまでの間みんなえっちらおっちらと穴を掘る作業に終始することとなった。

 

第13あかねマンション事件 | comments(0) | -